由禧(よしき)先生

語らぬ声に耳を澄ます

2025/08/15 00:01:24

むかしむかし、ある村に、

川辺に咲く一本の白い花を、毎日見に行く人がいました。



その花は、ほかの花よりも静かで、けれど凛としていて、

見るたびに心を揺らす、不思議な力を持っていました。



人は花に「そばにいたい」と何度も思いましたが、

花はただ風に揺れ、静かに咲くばかり。



それでも、見つめ合う時間は温かく、

ふたりの間には目に見えぬ糸が確かに通っていました。



やがて季節が変わり、花は川の向こう岸に咲くようになりました。

人は近くで見ることができなくなり、胸が締めつけられました。



そのときは悔やみました。苦しい後悔の日々。

でも目に見えぬ糸はまだそこに在る。強くそう感じる。



もしあの時、自分を、そして花の心に対する理解を少し変えられていたなら──

今も同じ岸で、隣に咲く花を見ていたのかもしれません。



その思いを抱きしめながら、人は今日も川辺に立ち、

風に揺れる花の方を、静かに見つめるのでした。





そして__人は、ふと気づきました。



花のことが好きになった理由は、花が特別だからだけではなく、

花と向き合う自分の心が温かかったからだと。



その温かさは、もう自分の中に根を下ろしている。

ならば、この心を育てて、またいつか──

同じ花にも、違う花にも、胸を張って会いに行けるようにしよう。



そう決めた人は、川辺から離れ、

新しい季節へ向けて、静かに歩き出しました。




人も花も、必ず光に向かって伸びていきます。




自分の中に灯る光と、

それに呼応するように、道の先にかすかに見える光を__

どうか、信じてください。




由禧

由禧(よしき)先生
予約受付中

由禧(よしき)先生
280円/1分
  • 【性別】
    女性
  • 【鑑定歴】
    1-2年
  • 【鑑定の雰囲気】
    とても話しやすい
  • カメレオン憑依による心の代弁 親子問題・子供の未来、可能性のサポート 文殊菩薩が照らす導き
ページトップへ