由禧(よしき)先生
翼に触れる手
2025/08/13 18:54:26
むかし、むかし、あるところに
たいそう心やさしい娘が住んでおりました。
娘は、いつも人の笑顔を見ていたいと願い、
どんなときも相手の望みを叶えようとしました。
けれど、その胸の奥には、小さな恐れがひそんでいたのです。
「いや、と言ったら、きっと嫌われてしまう…」
「相手をがっかりさせたら、二度とそばにいられない…」
その思いは、幼い頃からの出来事の積み重ねで育ったものでした。
だから娘は、心の準備ができていないことでも、
つい頷いてしまうことがありました。
特に、男女の仲にかかわることでは――。
そんなある日、娘は一人の青年と出会いました。
青年は、やわらかな笑みを持ち、
人を急かすことをしない、静かな人でした。
ある日の帰り道、青年はたずねました。
「今宵は、どうなさりたい?」
それは、選ばせるふりをして決めてしまう言葉ではなく、
ただ娘の心を知ろうとする、まっすぐな問いでした。
娘は少し驚きました。
これまでの男たちは、「今夜はうちに来るだろう?」と
当然のように告げる者ばかりだったからです。
けれど、この青年はちがいました。
「今日は帰るわ」と言えば、
「そうか。また会える日を楽しみにしている」と、
穏やかに笑ってくれるのです。
時が流れるにつれ、娘は気づきました。
断っても、壊れない関係があることを。
待ってくれる人がいるということを。
その安心が、胸の奥の罪悪感を
ゆっくり、ゆっくりと溶かしていきました。
やがて娘は、自分から手を伸ばし、
青年の指をとる日がやってきます。
それは、青年が待ち続けた証であり、
娘が自分を信じられるようになった証でもありました。
ここでほんの少し殿方へのやわらかなお願いです。
もしも、あなたが好ましく思う姫が、
自分に自信がなく、特に男女のことを断るのが苦手そうに見えたなら――
どうか、急がず、待つことを選んでください。
心を開くには、三つの贈り物が要ります。
「望みはそなた次第」という証を行いで示すこと__
断られたときこそ笑みを絶やさぬこと__
「今日はどうしたい?」と、心を委ねる問いを持つこと__
こうした小さな積み重ねが、
姫に「自分の気持ちに従って断ってもよい」という確信を与えます。
それは、やがて自ら門を開く日へとつながるでしょう。
恋の実りは、急ぎ取ればすぐに萎れてしまいます。
けれど、季節を待って摘んだ果実は、甘く、長く味わえるものです。
その日まで、どうか姫の翼に、
そっと触れる手でいてください。
由禧(よしき)
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- 【性別】
- 女性
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- 【鑑定歴】
- 1-2年
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- 【鑑定の雰囲気】
- とても話しやすい
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- カメレオン憑依による心の代弁 親子問題・子供の未来、可能性のサポート 文殊菩薩が照らす導き
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