由禧(よしき)先生

鶴が教えてくれた、執着と愛の境界線

2025/07/20 20:01:00

「鶴の恩返し」という昔話。

その一節に、あなたはどんな感情を抱きますか?



鶴を助けた優しい男のもとに、正体を隠した鶴が嫁として現れ、機織りで恩を返す。

しかし男は、「決して覗いてはいけない」という約束を破ってしまう――。



ふつうに読むと、これは「禁を破った罰」の物語。

でも、少し視点をずらすと、まったく違うものが見えてきます。



もしかしたら男は、

自分の嫁が日ごとに衰弱していく姿に、

“本当は何をしているのか”を、うすうす分かっていたのかもしれません。



「彼女は、自分のために命を削っている」

そのことに気づきながらも、何も言えなかった。


なぜなら、機織りによって得られる豊かさが、生活の安定をもたらしていたから。



でも彼は、心から嫁を愛してしまった。

だからこそ――

「自分の執着が彼女の羽をもいでいる」という現実に、もう目をつぶれなくなった。




そして、あえて「禁じられた部屋を覗く」ことで、

嫁のほうから彼の元を去る「理由」を作った。

愛する者を自由にするために、自分が“悪者”になることを選んだのかもしれません。




これは、

恩を受けた者の「感謝」と、

その感謝を超えて芽生えた「愛」と、

その愛が生んでしまった「執着」との葛藤の物語。




与えられた幸せにしがみつき、

相手の犠牲を見て見ぬふりしていないか?



それとも、

真に相手を思いやるなら、手放す勇気を持てるだろうか?



鶴の恩返しは、

そんな問いを、優しくけれど深く、私たちに差し出してきます。





「その愛は、相手を自由にするものでしょうか?

それとも、知らぬ間に羽をもいでいないでしょうか?」









彼が本当に彼女を愛していたなら。

彼女が生きて、羽ばたいていくことを願うなら。



執着の愛ではなく、自由を許す愛へと――

彼は自ら「手放す理由」を演じたのかも…と思わずにはいられません。





そして、その愛が「執着」ではなく「本物」だったのなら、

羽ばたいていった彼女の心の中に、

“彼の優しさ”という羽は、きっと残っているはず。



その寛容な「本物」の愛に、相手は生かされるのではないかと思うんです。





そう信じて…私たちも問いかけてみませんか。





「私の執着が、誰かの羽をもいでいないか?」



と。




そして、



「本当に愛したその人の、自由を、願えているか?」



と。





奪わず、支配せず、ただそっと見守ること。

それこそが、鶴が教えてくれた“愛のかたち”だったのかもしれません。





由禧(よしき)

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  • 【性別】
    女性
  • 【鑑定歴】
    1-2年
  • 【鑑定の雰囲気】
    とても話しやすい
  • カメレオン憑依による心の代弁 親子問題・子供の未来、可能性のサポート 文殊菩薩が照らす導き
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